店長インタビュー

「電脳おでん村正」に関わる人々や、
店長が気になる人のお話。

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クリエイター
KOKONE
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オトナカワイイを目指す3Dモデルクリエイター、~Starry Sea~☆彡のKOKONEさんインタビュー!

今回のインタビュイーは、私がプロデュースしているVtuber、ヴァルナ・ユキのアバターデザイン、モデリングを担当してくれた、~Starry Sea~☆彡のKOKONEさんです。
KOKONEさんは今年一月の能登半島地震でお住まいが全壊するという大変な境遇の中、クリエイティブを再開、精力的な活動を続けておられます。
まずは自己紹介をお願いいたします。
本日は、お招きいただきありがとうございます!
~Starry Sea~☆彡店主のKOKONE(ココネ)と申します。
普段はVRoid Studioというソフトを使用し、ヘアスタイルやお洋服を制作して販売しております。
3Dモデリングを始めたきっかけを教えてください。
小さい頃、FF8のヒロインであるリノアを初めて本屋で見かけ、
「この世にはとんでもない美女が存在している!」と衝撃を受けたのをきっかけに
ゲームのヒロイン達にハマる人生が始まりました。
特に3Dキャラクターに対する興味が半端なくて、可愛いキャラがでるゲームはほとんどプレイしていました。
それがいつしか、自分で可愛いモデルを作りたい!という気持ちにつながりました。
リノア以外にハマったゲームキャラを教えてください。
リノア以外では…多すぎて迷ってしまいますが
グッズを集めるくらいにハマった女性キャラはFF10のユウナ、FF7のティファ
男性キャラではキングダムハーツのロクサス、ゼノサーガのケイオスです!
ロクサスやケイオスはボイスを録音して寝る前に聞いたりするくらいには好きでした!

それ以外では、アルトネリコ2の瑠珈やマグナカルタ2のリースの衣装がすごく可愛くて、かつ作りやすくてコスプレしてました!
モデリングやデザインの方向性やこだわりを教えてください。
「オトナカワイイ」「清楚セクシー」をテーマに製作しています!
こだわりポイントとしては、衣装では全体のシルエットの可愛らしさやパッと見の華やかさ、
あとは、着ることで雰囲気が美人っぽくなるような感覚的な部分を大切にしています!
髪型では髪の流れがリアルになるようにする事と、
丸みのあるシルエットやふんわり感にすごくこだわって調整しています。
~Starry Sea~☆彡という屋号で活動をされていますが、名前の由来があったら教えてください。
お店の名前を考えていた頃に、
たまたま夜の海に、満点の星空が広がっている美しい写真を見かけたのがきっかけです。
~Starry Sea~☆彡の「~」は海面を表していて、そこに流れ星「☆彡」が降ってきているイメージになっています。
現在の活動を続けている中で、つらかったことや大変だったことがあったら教えてください。
最初はあまり気負わず、好きな物ばかり好き勝手に作っていたのですが、少し売り上げが伸びてきた時に、万人受けを意識してしまった時期がありまして。
その時は作品を作っていても楽しくなくてつらかったです。
なので、今は「自分の好きな物だけ作る」を徹底しています!

大変な事はそんなに感じてはいませんが、仕事や育児もやっているので、
自分の都合だけで色々決められない部分があるのはやっぱり大変ですかね。

ただ、今は私が21時に寝ることや、子供たちがいてマイクをONにできないことも、
みなさんが理解してくださっているので、とても活動しやすく、本当にありがたいです!
リメイクしていただいたヴァルナのモデルが大変好評です。元のモデルから現在のモデルへリメイクするにあたり、テーマや意識したところはありましたか?
ヴァルナさんの「クールでカッコイイ大人の女性」というイメージに加えて
「可愛さ」もたっぷり取り入れる事を意識しました!
髪型はつやつや感を増して、ハイライトがどこから見ても綺麗に見えるように整えてあります。
アウトラインや髪の内部に影も入れて、よりくっきりさせる事で2Dっぽさも取り入れています。

また、配信の時にポニーテールが後ろにあると見えづらかったので、横に移動したものも制作しましたが、そこもより可愛くなったポイントだと思っています!
今後の活動の方向性や、これからやりたいことを教えてください。
これからもマイペースに可愛いものを作り続けていきたいです。
今はVRoid Studioだけではなくて、blenderで小物を作るのも楽しいので
将来的にはお洒落雑貨とか、美味しそうなスイーツなんかもいっぱい作りたいですね。

あとは、cluster等でのバーチャルイベントにも、
もっと幅広く参加して色んな世界を覗いてみたいです。
今年一月の能登半島地震ではお気の毒でした。被災地から避難する際も大変なご苦労があったと伺っております。その時のお話をお聞かせください。
被災地では地震後の数日間、電気も水もなくスマホもほぼつながらない状態でした。
その為、現地の人は情報収集ができず、能登から脱出できるのかすらわからない状況が続いていました。
能登半島は地形上、元々通れる道がかなり限られていますので
正直市内の様子を見ている限りでは、道が無事に繋がっているとは到底思えませんでした。

避難所では衛生環境の悪さ等で早々に心が折れてしまい
2日目からは家の車庫を破壊し、救出した車で車中泊をして過ごしていました。

4人家族なので車の中は相当狭く、身体も曲げたままの状態で何時間も居たのでしっかり眠る事はできませんでした。
ガソリンを入れられる保証もない為、暖房もつけられませんでしたし
冬なので16時には外が暗くなり、朝も7時くらいまでは暗いですから、
とんでもなく1日が長く感じました。


そんな過酷な状況のせいか、息子の顔が急に真っ白になり、下痢と嘔吐、
そのうち身体の一部が腫れてきて一刻も早く何とかしないといけない状態に。
また、ずっと頼りになっていた夫も嘔吐が始まり、地獄の様な状態でした。

そこにたまたま通りかかった男性が脱出ルートを知っている方で、
詳しく道の状況を教えてもらい、脱出を決意しました。

実際に運転してみると道が割れたり、崖崩れや倒木の影響で
車1台通る事すら難しくなっている道が多くありました。
「ああ、今ここが崩れたら死ぬんだろうな」と、ずっと死を覚悟しながらの避難でした。
特にトンネル内と崖を通る時は、もう思い出したくないくらい怖かったです。

そして、全く進まない遥かかなたまで見える大渋滞に絶望しながらも、
とにかく生きて脱出する事だけを考え、9時間くらいかけて脱出しました。
現在は被災地を離れて生活をしていると伺っております。現在の生活に至るまでのエピソードなどをお聞かせください。
被災地からの脱出を決意した頃に、たまたまスマホの電波が届いた時間帯があり
その時に隣県に住んでいる弟とやっと連絡がとれました。
弟は自分の家に避難してこないかと言ってくれて、そこに1週間ほど滞在して今後の生活の案を練りました。

その後は夫の親族が所有している石川県内の空き家を貸して頂けることになり、そこに3週間くらい滞在。
そこでみなし仮設制度を申請し、県が用意してくれたアパートに入居しました。

みなし仮設には本当は2年間住めたのですが、
単身世帯用なのでとても狭く(家族用の物件はすぐに埋まってしまい、ゆっくり選べなかった)
夫が寝るときに、頭が壁にめり込みそうなくらい(笑)狭かったので
近所の住宅展示場等を見て回り、住宅を購入しました。

そんなわけで、2ヶ月くらいの間に4回引越しをしましたが
現在は腰を落ち着けて過ごせています。
避難生活を送るという大変な環境の中で活動を再開されました。心が折れずに活動を続けられたモチベーションはなんでしょうか?
地震直後は、とてもじゃないけど活動は続けられないなと漠然と感じていました。
しかし、Xで皆さんが応援のメッセージやポストを沢山して下さり、BOOTHでも沢山のご支援を頂きました。
沢山の星海コーデのポストを見つめながら涙が止まらず、その時、絶対に活動再開するぞ!と決意しました。
なので、大げさではなく本当にみなさんのおかげなんです!ありがとうございます!

やろうと思うと、やるための環境が自然と整っていきました。
ラッキーだったのが、PCのモニター替わりになりそうな丁度よいサイズのTVを無料でお譲りいただけた事。
また、近所のリサイクルショップに激安のペンタブが売っていた事。などなど
何となく、活動再開の追い風が吹いているなーと感じて、気持ちもどんどんあがっていきました!
現在、日本各地で様々な災害が発生しています。KOKONEさんの教訓の中で、これは皆さんに知ってほしいということはありますか?
災害って、やっぱり心のどこかで自分は大丈夫、まあ何とかなるって気持ちを持っている方も多いと思います。
それでも、災害はいつどこで何が起こるかわかりません。
能登も元々は「大災害は起こらない」とすら言われていた場所です。
なので、怖がるのではなく、いつ何が起こっても死なないように万全の体制で準備しておくことが大事だと思います。

我が家では、地震対策の為に大きな家具を処分し、数百万かけて部屋の強化、
ヘルメットや救命胴衣、浄水器や調理器等もそろえていて、災害対策には割と熱意をもって取り組んできたと思っています。
もちろん無駄になった準備も多いですが、準備していたおかげで助かったと思えた事も多々ありました。

一番心に残った事が、避難訓練をしていたおかげで息子が落ち着いて避難できた事。
最初の避難所の扉がお正月で開いていないとわかった際にも、パニックにならず
すぐに次の避難所へ行く為の、安全な道をしっかり選び行動できた上の子の姿には感動しました。


あとは、災害後に関してですが、
やっぱり行動する事がすごく大事だなって痛感しました!
地震後の国からの保証制度は整っているんですけど、自分で申請しない限りは何ももらえません。
まずは調べて、知って、諦めずに動き続けることが大切だなと感じました。
本日は様々な興味深いお話をありがとうございました。災害にも負けずに活動されているKOKONEさんの、今後の一層のご活躍をお祈りいたします。