店長インタビュー

「電脳おでん村正」に関わる人々や、
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ヴァルナ・ユキ
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難病と闇堕ちを乗り越えて活動をがんばるVtuber、ヴァルナ・ユキさんインタビュー

今月のインタビュイーは、ゲーム実況系Vtuberであり、店長の姉でもあるヴァルナ・ユキさんにお越しいただきました。
ヴァルナさんは今月活動二周年という節目をむかえました。Vtuberになる前は大手IT企業の管理職、元ゲーム制作会社、レース関係者、インフルエンサーと様々な経験をされたのち、難病によって闇堕ちしてさんざん周囲に迷惑かけた経歴をお持ちです。そんなヴァルナさんがVtuberを通して社会復帰した経緯をおたずねします。

それではヴァルナさん、自己紹介をどうぞ。
えー、難病にかかったことを結婚を前提につきあってた当時のカレシに逃げられて闇堕ちした豆腐メンタルのアンドロイドVtuber、ヴァルナ・ユキです。というか、なんなのこの悪意ある紹介は💨
闇堕ちした期間、私が大変な目にあってたし、Twitterもやめちゃったからみんな連絡とれなくて困ってたんですよ。これくらい言ってもいいかと思います(笑)。
なんにせよ、Vtuberはじめて元気になったようでよかったです。

私が聞くのも白々しいですが、Vtuberを始めた経緯をお聞かせください。
今から6年ほど前、弟がプロデュースした「もるこ」っていうVtuberの中の人をやってくれと言われたのが関わりの最初でした。
でもVtuberがなにかよくわからなかったし、上記の通り闇堕ちしてた期間だったのでお断りしました。
ゲーム実況ってゲームがうまい人しかやっちゃいけないって思ってたし、ヴァルナも昔はゲーム制作会社にいたくらいだからゲームは得意だったけど、その頃にはパーキンソン病の症状が出ていたこと、またあまりゲームをやらなくなっていたので、あまりプレイに自信がなくなってました…。
それから2年後、弟から「馬小屋ねる子は石の中にいる!」という小説を書かないかとそそのかされ、ねる子ちゃんやごじゃるちゃんの配信を見始めたのがVtuberを本格的に知るきっかけになりました。
さらにそれから1年後、小説書いているうちにVtuberの活動が楽しそうに思えて、アバターを作ってVtuberはじめようって気持ちになりました。
ヴァルナは病気で話すことにもハンデがあって、最初はコメント欄で実況してたのですが、ゆかりねっとという音声認識アプリとCevioAIという音声合成アプリを組み合わせてヴァルナの声を変換できるようになり、本格的にVtuber活動をはじめる心の準備ができました。
Vtuberをはじめて環境が変わった、なんてことはありますか?
まず、人との関わりができました。
これまでは病気のこともあって家族と数人の友人との付き合いしかなく、Twitterのアカウントも消していたので、これまでTwitterで仲良くしていた友人との関係も途切れてしまいました。
でも、Vtuberを始めたことで、かつてのTwitterの友達、弟の友達でヴァルナを知ってくれたVtuberのみなさん、そして活動を続ける中でヴァルナのファンになってくれたリスナーさんたちと、ヴァルナの周りにもコミュニティができてきて、薄かった人間関係が復活していきました。
このコミュニティ形成では弟の影響がすごく大きくて、ヴァルナが闇堕ちしている間も友達を引き留めてくれたり、ねる子ちゃんたちVtuberのみなさんを紹介してくれたおかげでもありますね。
おかげで楽しくVtuber活動を続けていられます。
Vtuberはじめるときはアクションやシューティングをメインにやっていくという話でしたが、蓋を開けてみたらRPGが多めですね。この理由を教えてください。
最初はシューティング系Vtuberをめざしていました。
ある方からシューティングはユーザーを集めやすいと聞いていたのと、ヴァルナ自身がシューティングが好きでそれなりに得意だったのでシューティングメインでいこう!

…と思ってた時期がヴァルナにもありました😭

実際に遊んでみたら腕前はダダ下がり、右手のハンデも深刻でとてもシューティングができるってレベルじゃなかったので、右手の負担が少ないRPGに逃げてしまいました。
ただ最近になってシューティング配信もやってみたら、その方から教わった通りリスナーも再生数も稼げるので、現在は週に一回のペースでシューティング配信をしています。
好調でしたらこれから徐々にシューティングやアクションゲームの配信を増やしていきたいと思ってます。
最近は何度かシューティング配信をやる上で自信もついてきたので、もっと積極的に配信したいですね!
ヴァルナさんは病気をオープンにされていますが、それによる利益、不利益はありますか?
利益はちょっとだけ同情されること、不利益は同病相憐れむじゃないけど、「自分も〇〇病です」って人が集まってしまうことですね。
別にヴァルナは病気でリスナーを集めたいとは考えてないし、自分の病気を同情されたいとも思ってません。
だけど病気をオープンにしているのは、事実の話をしているのと、活動を休むときの言い訳のためなんですよ。つまりハンデが理由で配信が途中でやめなきゃいけない時に、右手が動かなくなっちゃったんだなとリスナーに理解してもらえればと思って。

なので必要以上に同情されたり、傷病者同士で傷を舐めあうのはちょっと違うなぁ…と思ってます。お互い頑張っていこう、という話ならいいんですが、自分も病気で大変です、と言われてもどう反応すればいいのかわからないので…。

ヴァルナとしては同情よりも応援してほしいし、ヴァルナが頑張る姿を見てなにかしらの病気をお持ちの方も「自分も頑張る!」ってなってほしいなぁ…と思ってます。
活動をしていて、これはキツかった!ということがあったら教えてください。
ヴァルナは数字に執着しすぎるところがあるので、チャンネル登録者数が伸びないとすごくストレスになります。
なので増やすための工夫をしたり、最適化は常に進めてます。いわゆるPDCAですね。
頑張っても伸びない配信のジャンルやシリーズは簡単に切り捨てて、伸びる配信に切り替えていきます。そこで結果を見て何が伸びるのかを確認して活動を続けるという手法をずっと取ってます。
たかが趣味のVtuber活動ですけど、ヴァルナにとってはPDCA回すのも趣味の一環ですし、なにより数字が伸びないのが本当につらいので、これくらいの手間は平気だったりします。
あとはコメントでマウントされることですね。特にレースゲームでマウントされると、自分がレース関係者だった過去もあって、どんな顔をしたらいいのかわからない時があります💦
「知ってるよ、そんなの」というのもちょっと冷たい感じしますしね。最近では「そうなんだ」と言って流すことが多いかな🤣
そういえばヴァルナさんは2023年の9月までLive2Dのアバターを使っていましたが、その後現在のVroidのアバターとなりました。その経緯についてお聞かせください。
もうすでに過去の話なのでどうでもいいです🤣
今のアバターの方が可愛いし、今のアバターになってからの方がチャンネル登録者数の伸びもいいので、いろいろもったいないと思うことはありますが、過去は過去かなーと思ってます。

それにLive2Dのアバターは情報量が多いですが、Vroidのアバターはポーズをつけたり色んなリアクションができるので楽しいです。あまりしゃべれないヴァルナにとっては、こっちの方がよかったかも…と、今となっては思ってます。
これからの活動についての展望や目標を教えてください。
お友達のベテランVtuberが「活動6周年」と言ってるのを見て、ヴァルナは体も良くないしそこまで活動できるのか難しいような気がしています。
だから太く短く、そしてもしかしたら長く活動ができるように、一回一回の配信に魂を込めて活動をしていこうと思います。
発声のハンデもあるのでフリートークとかは難しいので、これからもゲーム実況専門になっていきそうですが、マンネリしないように、様々な新鮮な要素を取り入れてがんばっていきます。これからも応援よろしくお願いいたします。
今日はヴァルナ・ユキさんに来ていただきました。
これからのご活躍、お祈りしております。