ゲームプロデューサー
佐々木英州
㈱PiXEL代表
レトロゲームの思い出を抱き杜の都でゲームを作るPiXEL代表、佐々木英州さん。
- 今月のインタビューは、株式会社PiXEL(ピクセル)の代表取締役の佐々木英州さんです。PiXELはレトロゲームから着想を得た新しい遊びとゲームを作り出すゲームメーカーとして個人的に注目している会社でもあります。そんなPiXELの遊びのキーマンとなっている代表の佐々木さんに、いろいろ興味深い話を伺っていこうと思います。
それでは佐々木さん、まずは自己紹介をお願いいたします。 - PiXELというゲーム会社を経営しています。
同時に開発者でもあります。 - 続いて佐々木さんのゲーム遍歴を教えてください。
- アーケードではディグダグやパックマンが初期に触れたゲームだったと記憶しています。
前後が定かでないのですが、カシオのMSXまたはセガMK-IIIが、最初に手に入れたハードだったと思います。
スペースハリアーに衝撃を受けて、セガハード派になったことだけは明確に覚えています。
その後のコンシューマーはPC-8801やメガドライブ、セガサターン、そこから飛んでPS2という流れです。
アーケードではストII以降、格闘ゲームばかりプレイしていました。
それ以前のアーケードではナムコ、コナミ、セガのゲームが特に好きでした。カプコンは難易度が高い印象があり、あまりプレイしていませんでした(笑 - 佐々木さんのXの投稿を見ていると、MSXとセガハードへの思い入れが強いようにお見受けします。その理由を教えてください。
- MSXは最初、ファミコンNGという家庭の事情から、MSXはパソコンだから将来性がある、などと親にプレゼンをして買ってもらいました。周り回ってあながち嘘でもなかったかも(笑
そこからはコナミのゲームにハマりました。
セガハードに関しては前述の通り、スペースハリアーの影響が大きいですね。
そこからセガハード派となり、その頃転校してきた友人がMK-IIIユーザーで、彼と仲良くなったことからどんどん好きになったと思います。
外付けのFMサウンドユニットや拡大縮小機能デモ、テラドライブやモデムなど、革新的な挑戦者であるセガの姿は子供ながらに魅力的でした。 - 今月は新作「歌と森の妖怪屋敷」が発売されました。元はモバイル向けにリリースされたゲームだと伺っております。なぜこのタイミングでリメイクしようと思われたのでしょうか? また、私も「歌と森の妖怪屋敷」を遊んでみました。妖怪好きな私としては、敵味方それぞれの妖怪がイメージ通りのふさわしいアクションを見せてくれるところに面白さを感じました。佐々木さん的にゲームの軸に妖怪を据えた意図はなんかあるのでしょうか?
- NintendoSwitch2が発売されたため、初代にとってある意味最後の夏になると思いました。
その思い出になってもらえたらなあというのが発売決定の動機です。
また、僕もシンプルに妖怪好きなので。
このゲームの開発コンセプトでも書いたのですが、妖怪も世界に誇れる日本のコンテンツ、文化だと思うのです。様々な歴史背景や人々の心から妖怪は生まれました。
その普遍的な価値を自分なりの形で伝えられたらなあというのが始まりです。
子供たちに好きになって欲しくて、そんなデザインにしているつもりです。 - ホーギーヒューwithフレンズは東日本大震災でとある家族の飼い犬を預かったことから企画が始まったとお伺いしております。東日本大震災から14年たちましたが、今改めてホーギーヒューの物語に感じるところはありますか?
- 技術的にもクオリティ的にも未熟な部分も多い作品ですが、このゲームによって生まれた出会いや、あらゆる場面で救われた部分も多く、弊社の中でも特別な意味を持った作品となっています。
登場人物のモデルとなった動物たちも今でも特別な存在です。
また当時クラウドファンディングを開催し、好きな動物がゲーム内に登場するというリターンがあったのですが、今では虹の橋を渡った子たちも多く、ゲームやデザインなどで触れる機会があるたびに泣きそうになります。 - アンシェリアントリガーでは、セガの波動を感じるゲームシステム、どこかで見たことあるロボットなど、おそらく佐々木さんが好きなものを詰め込んだのであろう要素がふんだんに盛り込まれていたように思います。このゲームの中で佐々木さんが「これは!」と思える注目点はどこでしょうか?
- ゲルサザというマクロスのリガードのような敵がいるのですが、実はこれ、オーガスのイシュキックオマージュです。
一部はオーガスのOPの動きをしています(笑
実はミサイルの形状も・・・
また、ホバーボードに乗ったダウゼル兵というキャラクターはスペハリIIのボーナスステージの挙動をオマージュしています。
ダウゼル兵、バイクのデザインは色で気付く人は気付くことがあると思いますが、ホバーボードもよく見ると・・・?
色々詰め込んではいますが、一番注目して欲しいのはストーリーです。
なぜエンディングテーマが森川美穂さんの「HERE WITH ME」なのか?
が伝わるかなあと。 - バウンティシスターズではデザイナーのShuzilow.HA氏、音楽の東野美紀さんなど、まさに「あの頃のコナミ」を代表する面々が参加する作品となるようですね。このような「夢のチーム」が実現した経緯を教えてください。
- TECHNOuhiさんは以前から面識があり、Shuzilow.HAさんとTECHNOuhiさんも親交がありました。
その流れからTECHNOuhiさんに依頼し、 Shuzilow.HAさんが先日Xでおっしゃっていたように、 まさにTECHNOuhiさんの粋な計らいで皆様にお声がけくださり、サウンドチームとして錚々たる皆様との共演が叶いました。 - 貴社はゲーム制作の他にも、年に一回仙台で「インディゲームマーケット」を主催しています。このイベントを始めた経緯と、第一回から今年の第五回までの変遷などを教えてください。
- 東京では毎週のようにゲームに関するイベントがありますが、始めた当初、仙台ではなかなかその機会がありませんでした。
当時、某ゲーム系バンドの仙台ライブを主催していた流れから、せっかく著名クリエイターが仙台にいるのだから、物販等の売上の機会を作って翌日にくっつけてしまおう、ということが始まりでした。
集客もいつもどうなるか分からない状況ですが、参加者の皆様に「楽しかった」という声をいただいたことが、継続出来ている理由だと思います。 - 佐々木さんはとあるトラブルで大変な思いをされたと思います。三年経過した現在、どのようなお気持ちでしょうか?
- お互いに今後を見据えた、より良い方向に向かえる着地が出来ればと思っています。
この三年間、多くの方の支えがありました。
心より感謝申し上げます。 - 今回はお忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。