店長インタビュー

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あるきち
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あの人気イベントのバックボーンに迫る!MI68主催者、あるきちさんインタビュー

今月のインタビューはマイコン・インフィニット☆PRO-68K(以下MI68)の主催者のあるきちさんです。
あるきちさんはMI68以外にも様々なX68000系のイベントを主催したり、他のレトロゲームイベントにも出張所を出展するなど精力的に活動をされています。
そんなあるきちさんのモチベーションなどについて聞いてみます。

あるきちさん、自己紹介をお願いします。
あるきちと申します。よろしくお願いいたします。

えっと…著名なクリエイターやインフルエンサーのみなさまのインタビューが多数掲載されている中で、私がお呼ばれされて良かったのでしょうか(笑)

ゲームやメディアなどのクリエイティブなお仕事の、いわゆる「業界人」であれば、なにか楽しいお話ができるのかも知れませんが、なんか何もなくてすみません。

本業はただのIT社畜して…あ、IT業界ではありますね。
でも、みなさまがインタビューに期待されるような「業界人」ではありませんよね(笑)
あるきちさんがX68000に出会うまでのマシーン遍歴を教えてください。
少年時代はパソコンを持っていない、いわゆる「ナイコン族」でして、大変辛い幼少期を過ごしておりました(笑)

自分の父は完璧な昭和の親父でして、決して収入は少なくはなかったのですが、非常に倹約家でした。
そして、メカにはすごく疎かったです。
そんな父に「パソコン買って!」とお願いしたところで、それは無理な話だったわけですよ(笑)

小学校の時に、実家近くに東芝系列の電器屋さんがありまして、そこに『PASOPIA 7』が置いてありました。
触ることもできるし、データレコーダが接続されていたので、テープのソフトを起動することもできました。

そこでハドソンの『エスケープ大作戦』をプレイしまして、「彼女を連れ出して授業をエスケープする」という他にはないユニークさに、すごく斬新で面白いなと思いました。

これはBASICで開発されていたので、ソースを見ながらメッセージを改造したりして楽しんでいましたね。
とはいえ電器屋さんの店頭ですから、あまり長時間は触れませんでした。

また、当時はいわゆる「ファミコンブーム」でして、自分も持っていましたが、数人は『ファミコン』ではなく『MSX』を買っていました。
その友人宅で『MSX-BASIC』で雑誌に掲載されているプログラムや、自作ゲームを打ち込んでいるところを目の当たりにしました。

パソコンはファミコンとはまったく違う。
ゲームの内容はもちろん、BASICの存在が非常に魅力的に映りました。

こんな体験を経て、パソコンへのあこがれはどんどん募っていきました。
いつかこの手で『エスケープ大作戦』を作りたいなと(笑)

あ、これをパク…インスパイアしたちょいゲーを作りましたので、よろしければプレイしてください。

『ESCAPE die SUCCESS Ver.1.0 (for X68000)』
http://iroirotei.artstage.net/escapediesuccess.html
あるきちさんがX68000を購入した理由、またその経緯を教えてください。
発売当時から、当時地元の新潟市にあった『パソコンショップPiC』(X68000ユーザにはおなじみの『エグザクト』の親会社)に展示してありまして、よく見に行きました。

あれから、パソコンにあこがれつつも入手できずにいて、やっと高校3年の時に父を説得して、『X68000 SUPER』をお金を前借りして購入しました。

その頃には、父の会社でもパソコンが普及してきていたのでしょう。これからはパソコンが必要な時代になると認識したようです。
その後、アルバイトをして返済しました。

しかし、当時の型落ちとはいえ、『X68000 SUPER』はディスプレイ込みで30万円弱はしましたので、親が子供にぽいっと買えるものではないですよね。
自分も社会人になってから、お金の大切さを学んでその心境を理解できました(笑)
あるきちさんが気に入っている、またはおすすめのX68000のゲームを三つほど教えてください。
1.『ワンダラーズ フロム イース(Ys-III)』
PC-88版をパソコンショップの店頭デモで見て「パソコンでこんなアクションゲームがプレイできるんだ!」と衝撃を受けました。
美しい画面に多重スクロールと強いアクション性は、それまでのパソコンゲームとは別格に思いました。

その後、X68000版の店頭デモを見て「なにこれ?Ys-IIIのゲーセン版ですか?」などと訳の分からないことを叫びながら、更なる衝撃を受けました(笑)

今でも好きなゲームでして、たまにプレイしています。

2.『グラディウスII GOFERの野望』
ゲームセンターで良くプレイしていて、X68000版が発売された1992年には熱は冷めていましたけど、この移植版が登場してまた再燃してしまいました。

細かいところは色々と違ったりするのですが、そんな些細なことは気にならないくらい、非常に良いゲームです。
続編の『グラディウスIII』が難しすぎたので、このくらいがちょうどいいですよね(笑)

3.『大魔界村』
ゲームセンターでも『メガドライブ』でも、非常にハマりまくったゲームです。
X68000版は1993年発売と時間が経ってからの登場でしたが、当時でも今でも普通に遊べるし、やりがいがあって面白いです。

基本的には死にゲーなんですけど、それゆえにスムーズに進めた時の快感はすごくて、なんだかやめられない不思議なゲームですね。
あるきちさんと言えばMI68の主催者として知られていますが、MI68を開催しようと思った動機は何だったのでしょう?
初回は、2014年5月に池袋の小さな会議室で開催した、ただのオフ会だったのですよ。

『第1回 マイコン・インフィニット☆PRO-68K 開催レポート』
http://mi68.artstage.net/article/01_report.html

当時、「68」を冠するイベントが開催されなくなってしまいまして、その代わりという訳ではないですけど、またみんなで集まりたいなと思ったのが発端です。

SNSの「Twitter」(現:X)のみで告知していたのですが、思いのほか大勢の方にご来場いただくことができましたので、その後はより広い会場での開催を模索していきました。

そして、第4回開催(2015年秋)からは現在の「UDXビル」に会場を移しました。
その時は「こんな分不相応な会場を借りてしまっていいのか」とかなりビビり状態での開催でしたが、すっかり慣れてしまったのが怖いですね(笑)
MI68を主催する上で、うれしかったこと、大変だったことがあったら教えてください。
「楽しかった!また来年も来るよ!」と言っていただけるのが本当に嬉しいです。

もちろん、苦言や要望も多くあります。

「X」で見かけた意見等は一通り目を通しておりまして、微力ながら改善に繋げさせていただいております。
MI68は他のレトロゲームイベントにも出張所という形で出展しています。他のイベントに参加することで、感じることがあれば教えてください。
イベント開催は、準備に設営に運営に大変ですよね~と思います(笑)
良いところは色々と参考にさせていただいております。

また、MI68の知名度もまだまだですので、チラシを配布したりして知っていただく活動を続けております。
MI68は年々規模が大きくなり、非常に盛り上がっています。今後MI68はどのようになっていくと思いますか?
あまり自分には「こうしたい、ああしたい」というのはなくてですね。

MI68は同人イベントという体を取ってはいますが、基本的にはオフ会として捉えていまして、「みんなで集まってわいわいガヤガヤ楽しむ会」として、今後も続けて行きたいと思っています。
あるきちさんは「はじめよう!X68000」という同人誌を作っています。私もVol.4まで持っていて、Zを使う際に勉強させていただいております。この同人誌を作ろうと思った理由を教えてください。
先ほどお話に上がりました、ほかのイベントに参加させていただく際にですが、売り物がなくて場が持たなくてですね(笑)

チラシを配るのもいいのですが、それだけではスペースに立ち寄っていただくには弱くて、以前より構想していた『X-BASIC』の解説本をベースに作ることにしました。

これを読んでいただくことで、X68000(エミュレータ『XM6 TypeG』や『X68000 Z』も含みで)にふれることでパソコンの楽しさを味わっていただいて、MI68への参加に繋げることができるのではないかと考えました。

以前より「本体は買ったけどゲームしかしていない」「XM6 TypeGの設定方法が分からない」などのお話を聞くことがありました。

当時より現役で実機に触れていたユーザには当たり前のことでも、その後に入手された方には情報を得る機会が限られており、非常に分かりづらいのが現状です。
微力ながら、これの解決の一助になればと思います。
あるきちさんの今後の活動を教えてください。
妄想していることだけは沢山ありますので、小出しで作っていければと思います。
ちょこちょこと各所のイベントに参加させていただいておりますので、生温かく見守っていただけば幸いです(笑)


さて、「(笑)」はいくつ付いたかな(笑)
今回はインタビューありがとうございました。今後のあるきちさんのご活躍をお祈りしております。